成城エリア - 成城1
「成城」の名は、この地に建つ成城学園からきている。同大学がこの地に移ってきたのは震災後の大正14年になる、砧村に開校。新宿校を経て、昭和二年小田急開通と同時に約二万坪の敷地を得てこの地に開校した。この地への移転には、学園主事・小原国芳が尽力した。もう一人の功労者は川崎市多摩区長尾の鈴木久弥である。鈴木久弥は第一回神奈川県県会議員であった。持っていた成城の土地・一万坪と一万円を寄付して学園設立に協力した。なお、詩人佐藤春夫は、横浜市市ヶ尾にある約千五百坪の土地を大正五年、鈴木久弥から千円で買った。
成城1丁目
当時砧町、現:成城1丁目。東宝撮影所を一部割譲したのか、3番地にはサミット、ビックカメラらが入る複合ショップになっている。
砧中学校は昭和22年開校。東横学園小学校は昭和30年に開校し、2009年に旧武蔵工業大学が東横学園女子短期大学と統合して「東京都市大学」と改称したことに伴い、武蔵工業大学付属高・中学校と共に東京都市大学付属小学校に改称した。
映画から
東宝映画の社長シリーズ「社長千一夜」(昭和42年1月1日公開)に当時の東横学園小学校が出てくる。庄司観光社長(森繁久彌)の孫が通う幼稚園という設定。
現:35番地、くろがねやホームセンターになっているところに東宝撮影所野外セット用材料倉庫とある。くろがねやホームセンターには東宝日曜大工センターがある。