大蔵エリア - 喜多見(きたみ)1
喜多見の地名は、嘉元二年(1304)五月一日の関東下知状(げちじょう)(「熊谷家文書」)に「武蔵国木田見牛丸郷」、文禄三年(1594)の検地帳に「多摩郡世田谷領之内喜多見郷御縄打帳」とあり、さらに鎌倉から戦国時代にかけて、「木田見」「北見」「喜多見」と記されるなど、さまざまな表記が残されている。地名の由来は定かではないが、森林に覆われた広野を意味するアイヌ語の「キタモッタイ」「キタッモイ」が転詑(てんか)したとする説(『角川日本地名大辞典』)がある。
喜多見1丁目
現:喜多見1丁目2~10、20~33番地は当時はすべて畑だった。現在でも僅かながら畑は見える。
喜多見2丁目
砧浄水場は杉並区・中野区・板橋区・豊島区などに給水するために昭和3年に完成した。荒玉水道道路の地下に埋設された水道管が使用されている。東京都の浄水場では、急速・緩速ろ過や高速浄水処理、膜ろ過などの処理方式がある。主に膜ろ過処理を行う『砧浄水場』は、1日の処理水量4万立方メートルと国内最大級。6月上旬に開催される水道施設見学会では一般に公開も。皇太子殿下も視察訪問されたこともある。
現:10番地、主に都営喜多見2丁目アパートが建っている地域は当時は畑や溜池のような東京都水道局用水、豚小屋もあった。