駒沢エリア - 桜新町(さくらしんまち)
明治末から大正にかけて、玉電の傍系の不動産会社が、「新町分譲地」という分譲住宅を売り出した。その宣伝のため、旧玉川通りから新町分譲地までの道に街路樹として桜の若木を植えた。それが育って「さくらトンネル」といわれるような名所となり、バス停の名に桜新町の名がついたという説。明治時代に桜大門という屋号の真井家が桜を植えたのが由来したという説や用賀の桜町高校の「桜」と「新町」を合わせて作られたという説もある。昭和四十三年に桜新町となり、現在、桜新町一~二丁目まである。この辺の歩道にはピンク色の八重桜が続く。
桜新町1丁目
当時は玉電桜新町駅。昭和44年に玉電が廃止後、昭和52年に新玉川線(現:田園都市線)の地下駅として桜新町駅が再スタート。三井(現:三井住友)銀行の位置で見ると玉電時代よりやや東側に桜新町駅がある。茅葺き屋根の鮮魚店「魚治」は麺処「さとう」に現在は変わっているという。周辺の商店街もコンビニやファーストフード店に変わる。
サザエさんの作者でもある長谷川町子が住んでいた桜新町1-30。同場所は現在は長谷川町子美術館になり、桜新町駅までの商店街通りはサザエさん通りとなっている。漫画に登場する「三河屋さん」のモデルであった三河屋も実在した。現在は1Fがセブンイレブンのマンションになっている。31番地にも長谷川邸が存在する。現在「彩古書房」になっていることから彩古書房を興した長谷川町子の妹の長谷川洋子さんが住んでおられたのだろうか?。
桜新町2丁目
かつて「グレラン製薬」というのがあり、工場前には「グレラン製薬前」というバス停が2010年まであった。2丁目は準工業地帯も近年は工場は少なくなり、マンションが多く建っている。
かつての富士自動車新町工場の建物だけが残っているのだろうか?寂れた感じが良い雰囲気でもある。いずれ壊されマンションになりそうな感じだ。
※現在、建物は取り壊され「ライフ桜新町」が建っている。