ニッポン無責任野郎
東宝映画「ニッポン無責任野郎」(1962年公開)に出てくる成城などを散策してみたい。
成城学園前駅北口 成城6丁目
1962年(昭和37)公開の「ニッポン無責任野郎」。主人公の源等(植木等)が歌いながら闊歩する現:11番地周辺。11番地は「成城石井」になっているのは紹介の通り。道を挟んだ14番地の「東京堂パン」は現在も成城ベーカリー(成城パン)として健在。創業1929年だそうだ。当時、近くに「成城パン北側倉庫」がある。これは南口の「成城パン」のものだろうか。現在の世田谷区社会福祉協議会の場所に成城パン工場もあった。周辺は現存するお店も多い。スズキ金物店は現在はマック。15番地にある「よしや洋品店」などある場所は現在、三菱系の銀行。
日本一のホラ吹き男
1964年(昭和39)公開の「日本一のホラ吹き男」でも同地が出てくる。15番地1は「よしや洋品店」ではなく喫茶店のようなもの。となりは「フラン~」と読めるのでフランスヤで間違いないだろう。三菱系の銀行が建ったのは数年先。
9番地周辺で植木等とハナ肇がぶつかるシーン。後ろに見えるお店「マルケー洋品店」。立て看板にはレナウン50周年とある。現在はJTBになっている。周辺で健在のお店は「戸上表具店」ぐらい。後ろの男性と女学生はエキストラだろう度々映り込んでくる。鮮明なカラー映像ゆえ時代経過を感じないが、女学生はご健在ならば現在70歳前後!(2015年)。俳優よりもエキストラや一般人と自分の親類や知人などと重ね合わせるほうが当時の情景が想像できる。
千歳船橋駅東 経堂4丁目
経堂4丁目15番地、中込晴夫(谷啓)その母うめ(浦辺粂子)の家。実在の家は遠藤宅。源等(植木等)が庭を駐車場にしようとしているシーン。その向かいに「新機能コンパクト8ミリ撮影機 ケルモポケットオート 株式会社ケルモ光学」という看板が立っている。"ケルモ光学"と検索しても情報はなかった。実在した会社なのか、架空の会社で看板はセットなのかは不明。2枚目の写真の中央奥に見えるマンションは、ビルが建ち現在は同じ場所からは見えないが「経堂マンション」で現存する。経堂マンションというシンプルな名は当時マンションは少なく、早い者勝ちだったろう。現在の周辺はマンションだらけである。